ザ・マジックアワー [映画]
昨日は定休日だったんで、観にいってきました。
公式サイトはこちら↓
http://www.magic-hour.jp/index2.html
高校生だった20年近く前からの、筋金入りの佐藤浩市ファンなのです。最近は物腰も柔らかくなり、三谷作品に出始めてからコメディも飄々とこなす姿に、ますます大人の男の色気と可愛げが(←ここ重要!)にじみ出てたまりません。
個人的には、伊吹吾朗(格さん)が出演しているのも見逃せません、時代劇フリークなもんで。
売れない三流俳優役でも、かっこいい・・
去年の「有頂天ホテル」も面白かったんですが、軽ーく超えちゃいましたね。
「有頂天ホテル」は、それぞれの客室やホテルのあちこちで起こる事件が、それぞれに進行しながらだんだんリンクしあっていく、オムニバスっぽいストーリー展開でした。だから盛りだくさんで楽しいし、強烈キャラ満載で細かく細かく笑いを取っていくコメディだったと思います。
それだけに、多少散漫になってしまうシーンもあったし、詰め込みすぎかも?と思う部分もありました。群像劇なんだから仕方ないと思うし、十分面白くて大満足だったんですけど。
「ザ・マジックアワー」は、たった一つの結末に向かって、物凄く緻密に練られた脚本なんだろうな・・・と思います。
三谷監督が、アドリブ大好きな西田敏行に「アドリブ禁止令」を出したそうですが、本当に誰かがワンテンポずらすとかみ合わなくなって、面白くなくなっちゃうんじゃないかと思うほど、上手くできた話でした。(内容は、馬鹿馬鹿しくて荒唐無稽なんだけどね)
冒頭は、はっきり言ってあんまり面白くなかったんですよ。ギャングのボスの女に手を出して海に沈められそうな男が、助かりたい一心で嘘をついて・・・うーん、安いギャング映画だぁ。監督が言ってた程笑えないじゃない・・・
それが、佐藤浩市扮する三流俳優が登場するあたりから、どんどん楽しくなっていきます。
妻夫木聡扮する備後(びんご)は、ボスの女マリ(深津絵里)との浮気がボス(西田敏行)に見つかり、5日のうちに伝説の殺し屋「デラ富樫」を探し出して、連れて来るはめになります。でも伝説だけあって、当然見つからない。このままでは海に沈められてしまう。そこで備後は替え玉を立てることを思いつきます。
「売れていないから、ボスも顔を知らない。ギャング映画フリークで、アクションができる」という理由で白羽の矢がたったのが、林田大樹(佐藤浩市)
備後が林田を口説き落とすために、映画の撮影所を訪ねるのですが、豪華なちょい役がどんどん出てきて、わくわくします。唐沢寿明、中井貴一、天海祐希、市川亀治郎、山本耕史、そして映画監督役で故市川昆監督(あぁ、昆ってこの字じゃないよね)
劇中の映画のキャストとして、谷原章介、鈴木京香、寺脇康文。凄いですね、相変わらず。
「デラ富樫という伝説の殺し屋」の役を引き受けた林田の、なりきりギャングっぷりがなんともいえず可笑しいのです。やることなすことオーバーアクションで、暑苦しい。ボスや手下たちは本物だと思っているから、会話はどんどんずれて、回りまわって結局変に辻褄が合いかみ合ってしまう。緻密な笑いの世界。
思ってた通り、伊吹吾朗はめちゃめちゃ良い味出していました。
深津絵里も、絵に描いたような「ボスの女」っぷり。綺麗だった~。結構歌もうまいんですね。
あと、「有頂天ホテル」で「音楽をやめようとしていたベルボーイ」香取くんは、まだ歌い続けてたんですね。港町の片隅の路上で熱唱していました。アノ歌を!
♪ドンキホーテ サンチョパンサ ロシナンテ & 俺
ふるさと遠く 天国うまれ
久々!!得した気分です。
観終わって、「ギャング映画をコメディにした映画」のふりをした、映画賛歌だなーと思いました。2時間30分近い長さを、全く感じさせない面白さでしたよ。
公式サイトはこちら↓
http://www.magic-hour.jp/index2.html
高校生だった20年近く前からの、筋金入りの佐藤浩市ファンなのです。最近は物腰も柔らかくなり、三谷作品に出始めてからコメディも飄々とこなす姿に、ますます大人の男の色気と可愛げが(←ここ重要!)にじみ出てたまりません。
個人的には、伊吹吾朗(格さん)が出演しているのも見逃せません、時代劇フリークなもんで。
売れない三流俳優役でも、かっこいい・・
去年の「有頂天ホテル」も面白かったんですが、軽ーく超えちゃいましたね。
「有頂天ホテル」は、それぞれの客室やホテルのあちこちで起こる事件が、それぞれに進行しながらだんだんリンクしあっていく、オムニバスっぽいストーリー展開でした。だから盛りだくさんで楽しいし、強烈キャラ満載で細かく細かく笑いを取っていくコメディだったと思います。
それだけに、多少散漫になってしまうシーンもあったし、詰め込みすぎかも?と思う部分もありました。群像劇なんだから仕方ないと思うし、十分面白くて大満足だったんですけど。
「ザ・マジックアワー」は、たった一つの結末に向かって、物凄く緻密に練られた脚本なんだろうな・・・と思います。
三谷監督が、アドリブ大好きな西田敏行に「アドリブ禁止令」を出したそうですが、本当に誰かがワンテンポずらすとかみ合わなくなって、面白くなくなっちゃうんじゃないかと思うほど、上手くできた話でした。(内容は、馬鹿馬鹿しくて荒唐無稽なんだけどね)
冒頭は、はっきり言ってあんまり面白くなかったんですよ。ギャングのボスの女に手を出して海に沈められそうな男が、助かりたい一心で嘘をついて・・・うーん、安いギャング映画だぁ。監督が言ってた程笑えないじゃない・・・
それが、佐藤浩市扮する三流俳優が登場するあたりから、どんどん楽しくなっていきます。
妻夫木聡扮する備後(びんご)は、ボスの女マリ(深津絵里)との浮気がボス(西田敏行)に見つかり、5日のうちに伝説の殺し屋「デラ富樫」を探し出して、連れて来るはめになります。でも伝説だけあって、当然見つからない。このままでは海に沈められてしまう。そこで備後は替え玉を立てることを思いつきます。
「売れていないから、ボスも顔を知らない。ギャング映画フリークで、アクションができる」という理由で白羽の矢がたったのが、林田大樹(佐藤浩市)
備後が林田を口説き落とすために、映画の撮影所を訪ねるのですが、豪華なちょい役がどんどん出てきて、わくわくします。唐沢寿明、中井貴一、天海祐希、市川亀治郎、山本耕史、そして映画監督役で故市川昆監督(あぁ、昆ってこの字じゃないよね)
劇中の映画のキャストとして、谷原章介、鈴木京香、寺脇康文。凄いですね、相変わらず。
「デラ富樫という伝説の殺し屋」の役を引き受けた林田の、なりきりギャングっぷりがなんともいえず可笑しいのです。やることなすことオーバーアクションで、暑苦しい。ボスや手下たちは本物だと思っているから、会話はどんどんずれて、回りまわって結局変に辻褄が合いかみ合ってしまう。緻密な笑いの世界。
思ってた通り、伊吹吾朗はめちゃめちゃ良い味出していました。
深津絵里も、絵に描いたような「ボスの女」っぷり。綺麗だった~。結構歌もうまいんですね。
あと、「有頂天ホテル」で「音楽をやめようとしていたベルボーイ」香取くんは、まだ歌い続けてたんですね。港町の片隅の路上で熱唱していました。アノ歌を!
♪ドンキホーテ サンチョパンサ ロシナンテ & 俺
ふるさと遠く 天国うまれ
久々!!得した気分です。
観終わって、「ギャング映画をコメディにした映画」のふりをした、映画賛歌だなーと思いました。2時間30分近い長さを、全く感じさせない面白さでしたよ。
2008-06-11 09:42
nice!(14)
コメント(21)
デラ富樫・・・いい名前だ。
あれだけ「こ〜ちゃんず」テレビで観てると映画みたような錯覚に陥ります(笑)一応、三谷映画はすべて映画館で観ているから・・・
コレも絶対行きます。
その前に・・・「靖国」の前売り買っているから。そっちを先にみなきゃ。
by PETTY (2008-06-11 14:49)
ネタばれって書いてあるので途中からスルーしました(笑)
観に行っちゃったんですねー★
いいなぁ~
この浩市サマ、もらって帰っていいですか?
(って言う前にDLしてしまいました・・・)
by 青い花 (2008-06-11 17:39)
お、もう見に行かはったんですね!
多分映画館までは行かないだろうし、ネタバレも全部読んじゃいました。
>ギャングのボスの女に手を出して海に沈められそうな男が~
って私もベタ過ぎるやろ?と思っていたのですが、そういう展開なんだ。
いやぁー、奥が深いっすねー。
しかし、TVは水谷豊祭りが終わったと思ったら、今は三谷幸喜祭り状態
ですねー。三谷さん、以前に比べて太りましたよね?
そうだ、珍しく映画館で見よう!と思っていた「アフタースクール」
まだ見に行っておりません・・・
どうもここんとこ気分が沈んでて・・・なんて、言い訳してる間に終わって
しまうがな!(と自分にツッコミ)
by かうぞう (2008-06-11 20:38)
PETTY さん、「デラ富樫」いいでしょ!
戸田恵子なんて、「マダム蘭子」だし(笑)
是非映画館で!
靖国かぁ・・・感想聞かせてください。
by bluebird (2008-06-11 21:33)
青い花さん、どーぞお持ち帰りください♪
去年一皮剥けたと思ってた浩市さまですが、あんなの甘い!
今年はさらにズルンと剥けました。
是非映画館で!
by bluebird (2008-06-11 21:37)
佐藤浩市、オヤジさんに似てきましたよね。
大物ですよね。
by こうちゃん (2008-06-11 22:45)
かうぞうさん、どしたの?
そーいう私も、最近意識して気分上げているかも。
そのせいか、吉井DVD見るのがおっくうで、まだ全部見てません・・
(なんか、脈絡のない言い訳)
届いた時、あんなにうれしかったのになー。
「アフタースクール」観たくても上映がない私から、一言。
是非映画館で!
by bluebird (2008-06-11 22:52)
こうちゃん さん、映画はお好きですか?
コレはお勧めです。
佐藤浩市は、若い頃よりずっとかっこいいです。
オトコは若さじゃないっす。
オンナもねっ!
by bluebird (2008-06-11 22:56)
今から25年位前、確か佐藤浩市のデビュー作を劇場で見ました。
ビートたけしと烏丸せつこが出ていたような気がします。
そのころは2世俳優のデビューが多く、中井貴一、石原良純(これは失敗)
金田健一、石黒賢、高島兄弟などなど目白押しでしたね~
実は中井貴一、佐藤浩市など余り好きではありませんでしたが
今の二人の活躍を見ると好きな俳優の部類に入っているんですよね
男優は歳食うときっと渋さが出て良くなるんでしょうね。
by derosa84 (2008-06-12 00:07)
三谷監督、最近テレビでずっぱりですね(CX系ばっかですが・・・)
この映画は面白そうだなと。
久々に映画館行こうかな・・・^^。
by DEBDYLAN (2008-06-12 00:56)
derosa84 さん、佐藤浩市のデビュー作は、「青春の門」かな?
ビートたけしと烏丸せつこが出ていたのは「マノン」ですね。
若くてギラギラしてやたら濃い、あの頃よりも、ずっとかっこいいです。
by bluebird (2008-06-12 21:43)
DEBDYLAN さん、三谷監督にはいい加減飽き飽きです(笑)
映画には出てきませんから、安心してね。
是非、映画館で!!
by bluebird (2008-06-12 21:45)
HALさん、いつもありがとうございます。
by bluebird (2008-06-12 21:46)
最近映画とかTVとか観る時間がないのですよ。
たしか、青い花姉さんのブログでもこの映画ネタがありましたね。
おもろい映画なんでしょうね・・・
ただ、僕は深津絵里がダメなのです!(これも青い花姉さんのところでコメントしましたが・・・・)
by 蟹道楽 (2008-06-13 00:44)
蟹道楽さん、深津絵里は苦手ですか?
「色気が無い」からかなぁ?
面白かったですよ!
by bluebird (2008-06-14 22:34)
xml_xslさん、nice!ありがとうございます。
mocomocoさん、nice!ありがとうございます。
by bluebird (2008-06-14 22:36)
三谷幸喜と佐藤浩一は仲が良いらしいですね。
by michael (2008-06-15 00:37)
takemovies さん、nice!ありがとうございます。
by bluebird (2008-06-15 21:36)
michael さん、ありがとうございます。
Wコーチャンズとか言ってますね。
三谷幸喜と居るときの、佐藤浩一の毒舌っぷりがすきです。
一緒に一番絞りのCMにでてますね。
そこに出てくる、「加茂ナスの麻婆茄子」が美味しそうなんですー。
by bluebird (2008-06-15 21:40)
この紹介文を読んで、とっても観たくなりました。
by SAKANAKANE (2008-06-22 23:10)
SAKANAKANE さん、ありがとうございます。
そう言っていただけると、光栄です。
本当に面白いですよー!
三谷監督の露出過多のせいで、すでにお腹いっぱいな人続出ですが(笑)
本編には出ませんので、大丈夫です(何がだ)
by bluebird (2008-06-22 23:23)