SSブログ

夏への扉 [読書の時間]

  


    今回の地震で被害に遭われた皆様、心よりお見舞い申し上げます。
    現地にご親戚、ご友人が居られる方も多いと思います。
    一日も早く、余震がおさまりますように。
    一人でも多くの方が、救出されますように。




 中学生の頃愛読し、その後も思い出すと手に取っている本があります。
 

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

  • 作者: 福島 正実
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1979/05
  • メディア: 文庫



 「夏への扉」というタイトルと、表紙の猫の絵が気に入り、内容も確かめずに買った本です。
 SFなんですが、あまり近未来テイストは強くありません。仕事のパートナーと恋人に裏切られた主人公が、現実逃避と人生の仕切りなおしの為に冷凍冬眠をし、目覚めた時に・・・なんだか悲惨な話になりそうですが、そうでもないんです。主人公がどこか飄々としていて、身の上に起こったことは事実として受け止めつつ、悲壮感が無い。完全に諦めてしまうわけでもない。
 飼い猫のピートは、ストーリーにはあまり絡んできませんが、最後のシーンで素敵なアクセントを添えてくれます。
 読み終えて本を閉じたときに、悲しいとか、感動とか、そんな強い感情は沸いてこないけれど、ほんの少しだけ心が軽くなる。うーん・・・言葉足らずでごめんなさい。でも、そういう本です。

 ちょっと、古い友人をご紹介したくなったんです。
 それでは、また。
 
 
nice!(9)  コメント(13) 

nice! 9

コメント 13

こうちゃん

おもしろそうですね。僕はインパクトが
あったのは、「二十歳の原点」だったかな?
by こうちゃん (2008-06-16 08:18) 

bluebird

こうちゃんさん、ありがとうございます。
高野悦子さんでしたっけ・・?
高校生の頃、読みました。時代背景を想像しながら。
あの頃の20歳って、随分大人だな・・と思います。
by bluebird (2008-06-16 21:21) 

蟹道楽

山下達郎のRIDE ON TIMEでB面の一曲目で”夏への扉”という曲がありますが、僕の大好きな一曲です。
確か、達郎もこの物語について書いたと聞いた事があります。
残念ながら僕は読んだ事がありません。
by 蟹道楽 (2008-06-17 00:26) 

bluebird

masugiさん、nice!をありがとうございます。

HALさん、いつもありがとうございます。


by bluebird (2008-06-17 14:55) 

bluebird

蟹道楽 さん、いつもありがとうございます。
「夏への扉」は、梅雨時に聴きたくなる曲ですよね。
>達郎もこの物語について書いたと
そうなんですか!
何だか嬉しいです。

話が違いますが、片岡義男の「B面の最初の曲」という話が、なかなか素敵なんです。
どちらも、気軽に読める内容なので、気が向いたら是非。
by bluebird (2008-06-17 15:00) 

lucksun

わたしもこの本、好きです。
……と言っても、かなーり昔に読んだので記憶はあいまいなんですが。
どこかにしまいこんでいるはずなので、ひっぱりだして
また読んでみようかと思いました。
「古い友人」いいですね♪ また紹介してくださいませ。
by lucksun (2008-06-19 00:35) 

bluebird

lucksunさん、おはようございます。
この本が教えてくれたことは「嫌なこと、悪いことばかりじゃないんだよ」っていう、ゆる~い教訓でした。
自分にも、周りの人たちにも、今こう言いたい気分です。
by bluebird (2008-06-19 09:37) 

SAKANAKANE

タイトルを見て、ハインラインを思い出しましたが、まさかそのものとは思いませんでした。
by SAKANAKANE (2008-06-22 23:14) 

bluebird

SAKANAKANE さん、潜ってますか?
ははは・・・
ひねりがなさすぎですねー。我ながら。
タイトルも好きなんだもん♪
by bluebird (2008-06-22 23:20) 

中島茂信

学生の頃、ってことは、24年前に読みました。懐かしい。
by 中島茂信 (2008-06-26 22:08) 

bluebird

中島茂信さん、ありがとうございます。
最近、昔のことばっかり鮮明に思い出すんです。
何故?トシノセイ・・・?
by bluebird (2008-06-27 08:04) 

caramelpapa


僕も、ピートの肩を持つ。

だっけ、ラストは?


女の子が夢中になるお話ですよね。
達郎さんの歌も、詞は吉田美奈子さん、
私も、ある女の子の熱烈な推薦で読みました。


リッキーが素晴らしかったからの、
ハッピーエンドですよね。


いかにもの、典型的な、
50年代のヤンキーです。
 

  


でも、好きなんだよな。



 
by caramelpapa (2008-06-27 12:43) 

bluebird

caramelpapa さん、はじめまして。

おっしゃる通り、リッキィの存在がすべての矛盾をとっぱらってくれて、「悪くない」未来を予感させてくれますよね。
猫を飼って、ピートって名づけて、一緒にジンジャーエール飲みたいよう。



by bluebird (2008-06-27 12:59) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

ザ・マジックアワーぐるりのこと。 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。