バナナフィッシュにうってつけの日 [日記]
昨日のインターネットニュース、今日の新聞、TVニュースと、
アメリカの作家 J・D サリンジャーの訃報を伝えていますね。
http://www.47news.jp/47topics/e/152592.php
まことに不謹慎、不勉強ながら、ワタクシまだご存命とは知らなかったので、
違う意味でニュースに驚いたわけでしたが・・・
もう言うまでもなく、思春期に文学少年少女であれば(また気取りたい場合も)
通過儀礼みたいに読んだであろう「ライ麦畑でつかまえて」の作者ですね。
本棚には、今もちろんありますよ。
とても知名度が高い作家ですが、発表された作品はとても少ないですね。
サリンジャーの訳者といえば、野崎孝さんなわけですが、
野崎さんが訳した「ライ麦畑でつかまえて」を高校生の時に読んで、影響を受けたのが村上春樹。
その作風に、少なからず影響を受けているのは、読めばなんとなく分ります。
村上春樹もまた、「ライ麦畑でつかまえて」を訳しています。
読み比べるのもまた、読書の醍醐味かと・・・
いま、ちょっと忙しくて、気難しい御大を偲んで「ライ麦畑でつかまえて」は読んでいられない・・・
短編でも、ちょこちょこ読み返そうかしら・・と引っ張り出しました。
「ナインストーリーズ」
むーん・・時代を感じるこの黄ばみ
「意味分かって読んでる?」って訊かれたら、それはどうかなぁ・・・
原書で読んでるわけでもないですし。
でも、「その時代」に背伸びして読んだ思い出とセットで、とても大切な一冊。
しかし、品切れ入荷待ち続出ですな^^;
こういうニュースをきくと、読みたくなっていてもたっても居られなくなる気持は、少し分かる
「バナナフィッシュにうってつけの日」は、
ユーモラスで、神経症っぽくて、不条理で、ちょっと残酷。
見ると死にたくなるバナナフィッシュ。
老作家の、薄れていく意識の中には、出てきたのかしらん・・・?
2010-01-30 22:00
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コメント(28)
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そう、このニュースはいろんな意味で驚きでしたね。
わたしは10代の終わりころから読み始めて、
古書店をめぐってコンプリートしました。
「サリンジャーをつかまえて」という評伝も持っております。
じつをいうと、卒論のテーマにしようと思っていた時期もありました。
「フラニーとゾーイ」が好きだったな。あとは、「シーモア―序章」とか。
短編集の「若者たち」もよかったですよ。
もうだいぶ前の話なので、あんまり覚えていないけど(笑)。
久々に読んでみようかなー。
by lucksun (2010-01-31 01:04)
日本風にアレンジすると、
「田んぼでつかまえて」となるのだろうか?
あとで洗濯が大変だ・・・^^;
by たいへー (2010-01-31 07:51)
ニューメキシコを西海岸メキシコ近辺と思っていた本人です(泣)
吉田秋生さんの漫画で「バナナフィッシュ」ってやつがあって途中にさりんじゃーの話がちょっと出てきて笑った思い出が。別の漫画には脇役にホールデンってデブなキャラも出てくるし(笑)、さりんじゃーはある世代には強い影響を与えた作家でしたね。
個人的に(文体とか影響とか)、野崎→庄司薫→村上→伊坂幸太郎って流れじゃないかと。ライ麦はこの流れの感じで野崎さんの方がしっくりきてます。
田んぼの中の捕手。番宙太っすね。
by 夏の塩 (2010-01-31 10:29)
無知を呈するわけではありませんが(笑)、ライ麦畑以外の作品を全く知りませんでした(爆)。
短編集があったんですねー。面白そうです!Amazonに在庫が出たらポチっとやってみます(笑)。
by ミホ (2010-01-31 12:26)
おぉっ! 私もサリンジャーに はまった世代です。
そして同じく、まだご存命とは存じ上げませんでした。(^^;
bluebird さんがお持ちの『ナイン・ストーリーズ』も持ってますが、私のは二十二刷なので、いっそう黄ばみが強く・・・(笑)
「バナナフィッシュにうってつけの日」・・・真の意味は よく理解できませんでしたが、その文体が気に入って何度も繰り返し読んでました。
追悼の意も込めて、未読の作品を読んでみようかと思います。
by びっけ (2010-01-31 13:47)
私も訃報にこれまでご存命だったのか、、と思った一人です。
ライ麦畑、、、昔読んだのですが苦手だったのかザクザク読み進んだため
自分の記憶は薄らボンヤリ。(笑)
私もいい大人になったのでもう一度読んでみたいですね。。。
by うつぼ (2010-01-31 19:59)
lucksun さん
失礼ながら、とうに鬼籍の方かと・・・^^;
ワタシも、高校生の頃、村上春樹経由で読み始めました。
だから、後年村上訳が出たときは、なかなか感慨深かったです。
意外に寡作な作家ですよね、あとメジャーなところでは「大工よ、屋根の梁を高く上げよ」くらい?
「サリンジャーをつかまえて」は未読ですが、論評の本は多いですよね!
卒論かぁ・・・懐かしいですね(笑)
ワタシは日本文学科だったのですが、中世江戸文学専攻だったので、近松の「女殺油地獄」で書きました(爆)
久々に読んだ短編・・文のリズムとか、摩訶不思議な空気感とか、懐かしかったです。
by bluebird (2010-01-31 22:57)
たいへー さん
いやいや、大根畑くらいにしておきたいっすね(笑)
そういえば、昔「麦畑」っていうかっぺくさい歌がありましたねぇ(爆)
by bluebird (2010-01-31 23:00)
夏の塩 さん
あらら・・そうでしたか、ニューメキシコは知名度低いんですよ・・
「サンタ・フェ」なら、知っている方多いんですがね。
>吉田秋生さんの漫画で「バナナフィッシュ」ってやつがあって
愛読書ですがなー!黄色い本で全巻ありますよー!
あんな名作コミック、滅多にありまへん!
何度読んでも、最終巻でいつも泣きます・・
そもそも、「おっ!」と思って読み始めたきっかけが、サリンジャーの短編のタイトルからですから・・
明日あたり、吉田秋生さんの漫画で記事書こうと思ってたんですよ!
合成麻薬の名前が「バナナフィッシュ」なんですよね。
庄司薫って、サリンジャーの影響強すぎで物議をかもした方ですよね?
読んでないのでなんとも言えませんが・・
野崎さんの訳は、もう決定版!ですよね。
村上訳が出たときも、ちょっと違和感はあったんですが、まぁ好きなので(笑)
えー、それで〆ますか(笑)
「星くん!」
by bluebird (2010-01-31 23:09)
ミホ さん
短編集、結構好きなんです。
正直よく分からないけど(笑)
若い頃、読書する時に、よくメジャーなところ総なめみたいにザーッとよむじゃないですか?
で、気になった作家の作品は他のものも読むけれど、流しちゃう事もおおいですよね^^
by bluebird (2010-01-31 23:13)
びっけ さん
違う意味で、訃報に驚いてしまいました^^;
「バナナフィッシュにうってつけの日」本屋でこの本をぱらっとめくった時に、最初に目にしたこのタイトルに釘付けになりまして・・
不思議な響きですよね。
中身も不思議でしたが(笑)ワタシも、本当に理解して読んでいるかというと、怪しいです。
ただ、文体と(訳の)リズム感と雰囲気がたまらなく好きです。
そういう読書があっても、いいですよね^^
by bluebird (2010-01-31 23:19)
うつぼ さん
やっぱり、姐さんもそう思った?^^;
「ライ麦畑」とヘッセの「車輪の下」は青春挫折モノと自分の中でカテゴリー分けしちょります(笑)
「ライ麦畑」は悲壮感が余り感じられなくて、どこか飄々としているから読んでいて辛くならないのがいいです。
by bluebird (2010-01-31 23:27)
バナナにヒレがついたのが頭の中で泳いでます。
ヘラヤガラに近い?ww
by HAL (2010-02-01 21:04)
ジョンレノンを殺しちゃった犯人が、
サリンジャーの信望者だったとか言いますよねー。
サリンジャーさん、
もしかしたら世の中から自分を意図的に隔離したのかも。
ウチには英書だけあります・・・
日本語のは図書館で借りて読んだけど、
ちゃんと原書で読もうと思って当時それ買ったのにねぇ。(笑
by にこちゃん (2010-02-02 00:07)
サリンジャー、読んだことがないんですよー^^;
この「ライ麦畑でつかまえて」をもじったタイトルは
けっこういろいろあって、それらは読んでいるんですが(笑)
「バナナフィッシュ」もあちこちに出てきますね?
サリンジャーを読んだ人がそれだけたくさんいるってことかな♪
by かおり (2010-02-02 14:10)
サリンジャーさん、はまりました。でも本はどこかに行ってしまいました・・。黄ばんでも持ってれば良かった・・。そんな私はやっぱり「バナナフィッシュ」といえば吉田秋生でございました。そっちネタかと思いました^^;
by duke (2010-02-02 18:54)
HAL さん
写真展は盛況のことと存じます^^
行きたいなぁ~
どうも、不恰好な魚で、バナナ食べ過ぎて巣穴から出られなくなっちゃってるみたいですよ(笑)
見ると死にたくなるらしいから、 HALさん気をつけて!!
by bluebird (2010-02-02 21:15)
にこちゃん
その話、有名ですよね。
サリンジャーも迷惑だったでしょうね・・・
人生の後半は、隠遁と訴訟の人生だったようで(だから安否を知らなかったんですが)
どうやら、未発表の原稿がかなりあるらしいですね。
本当は、原書で読んで初めて文体のこととか言えるんでしょうが、ちょっと無理です(笑)
雰囲気も楽しみのが読書!(特に翻訳本は)と開き直っていますが・・
by bluebird (2010-02-02 21:20)
お礼が遅くなって、すみませんでした。
例のもの、最高ですね!
ヤミツキもんですよ。
ベアとーさんにもよろしくお伝えください。
近いうちにまた、DVD送りますよ♪
ちょっとネタバレかもですけど・・
by まりも父 (2010-02-02 21:23)
かおり さん
読んでも、本当に意味分かってないです、ワタシ(笑)
でも、何となく思春期の希望もあるけど上手く行かない事も多い時期に、ピッタリはまってしまったんですよね・・・
日本の作家でも、かなり影響を受けた人は多いようですね。
それだけ、新鮮な作品だったんでしょうか。
by bluebird (2010-02-02 21:24)
duke さん
引越しを繰り返し、CDやレコードがいつの間にか無くなっているワタシですが^^;
本は残っているんですよね~
今、アマゾンでは軒並み品切れ入荷待ちですが、急に読みたくなっている人続出なのかなぁ(笑)
「バナナフィッシュ」吉田秋生さんのは、もう名作ですよね!
ハイティーンではまって、いまだに読み返しては最終巻で涙しております・・
コミックの主題になっている合成麻薬の名前ですもんね「バナナフィッシュ」
この短編集、なかなか不思議な感じでいいですよ^^
ちょっとした時間で読めますし。
by bluebird (2010-02-02 21:30)
まりも父 さま
気に入っていただけてよかったです~^^
アレ、我が家でも毎回リピート必至の、大好物なんです。
今日も、ビールのお供に・・・(笑)
えええ?まだお楽しみが?
なんでしょうワクワク・・・
by bluebird (2010-02-02 21:33)
バナナフィッシュ・・・・当然コミックスの方しか
思い浮かばなかったです・・・。
秋里さんの漫画は独特で好きだったなぁ~~♪
捨てられそうになって、オットに激怒した記憶が。
by ゆっきぃ (2010-02-04 12:46)
ゆっきぃ さん
オットに反応してしまった!
知らんかったー!
バナナフィッシュは絵もクールだし、世界観も少女マンガの域を超えていましたねぇ
吉田秋生作品は、全部持ってて好きです
秋里さんは・・違うねぇ?でも、秋里和国も好きでした^^
by bluebird (2010-02-04 14:04)
↑あ。やべ、吉田さんだった。
同じ時期に集めてたんで、間違えたかも。
って、失礼な;;;
えへ。いたりいなかったりします。
永遠に恋する自由なオトメなのです(笑)
バナナフィッシュはやっぱり「バナフィ」と言ってましたぁ??
by ゆっきぃ (2010-02-04 15:06)
そか、そういうオットか(笑)
ワタシも、心に二番目のオットがいます(妄想)
秋里和国も好き?
「それでも地球は回ってる」とか、大好きでした^^
バナナフィッシュ?
略さないなぁ(笑)
by bluebird (2010-02-04 21:17)
ココロのオットは多数。
アイジンもコイビトも多数。
オーガスタ内は大変なことになってます。
あぁ、日本も一妻多夫制になればいいのに。←マテ。
「それでも~」は持ってますよ!!
大好き!!ヘンタイだけど(笑)
さかみちゃんになりたかったなぁ~^^;
略さないか。そうかぁ、、、
アタシの周りはみーんな「バナフィ」って言ってたんですよー。
どんだけ、ココで引っぱるんだって話ですね。
しつれいしました(^^;
by ゆっきぃ (2010-02-05 11:27)
ワタシも、オーガスタにはいっぱい( ´艸`)くふふ・・・
オトウト的、飲んでみたい(で、アホって言われたいw)→まさやん
苦しい時助けてもらったのに、いまは踏んづけてみたい→シカオ
飲みに連れ回して、カラオケでいろいろ歌わせたい→秦くん
秋里作品は、変態&ナイスキャラの宝庫ですな!
「それでも~」はもう本当に大好きでした^^
手元にないんだよねぇ・・・
猛烈に読みたくなってきてしまったぞ!!
ワタシ連載時には高校生だったんですが、コミック雑誌はあまり読んでいない時期で、大学生になってから本屋で黄色い表紙に惹かれて立ち読みしたら、もうはまってしまって!
その時点での全巻一気に買いましたねー!
で、周りの人とマンガの話とかしなくて、一人でアツクなってました(笑)
社会人になって、マンガの話になったときに、愛読者が多いことに驚きましたよー!
って、今度「バナナフィッシュ」で記事書くつもりなのに、ここで語りつくすなっつう(笑)
by bluebird (2010-02-05 22:21)