SSブログ

100歳おめでとう!高田世界館 2011.9.10 [音楽]


わが町が誇る「現存する日本最古の映画館」高田世界館が今年の11月で100周年を迎えます。

世界館ってこんなところ → http://www.baba-law.jp/sekaikan/index.html


レトロ・・
P1030668.JPGP1030670.JPG


今回の催し物
P1030666.JPG


「祝百歳!高田世界館 ピーター・バラカンの出前DJ at高田世界館 Vol.4(9/10)」
20110910_1[1].jpg

ピーター・バラカンさんが、こんな片田舎に出前DJに来てくださるのも4回目。

100周年の記念として、今回(9月10日)は特別な構成でした。

1部がピーターさんのDJ、

2部が、ワタシが敬愛してやまない、小坂忠さんとの対談、

そして3部は、小坂忠さんのライブ!!なんて贅沢なんでしょう・・・



2階席を見上げてみる・・・ちょっとそわそわしながら
P1030674.JPG


バラカンさん登場
P1030676.JPG

ミネラルウォーター、アイスミルクティー、i-Pad(前はi-Podだった)、あと使い込んだ紙袋をぶら下げて(笑)登場。
ものすごく普段着w飾らないお方なのだ。「JERRY GARCIA」って書いたTシャツをお召しになっている(グレイトフル・デッドお好きなのかしらん?)

今回のお題は「ニューオリンズ」。アメリカ南部の音楽は、いつも聞いている山下達郎さんのラジオでもよくかかるし、絶対好きなジャンルなのですが・・いかんせんディープすぎて、何から入って行けばいいのかわからなくって・・
いい機会です、楽しみ^^


一人静かにノリノリなバラカンさん^^
P1030677.JPG

うん!やっぱり格好いいぞニューオリンズ!
聴いた事がある曲も、初めて出会うミュージシャンも、やはり好きな音たちで・・はまってしまいそう・・いや、はまった!
バラカンさんは、曲に合わせて足でリズムをとるんだけど、ノッてくるとエアピアノやエアギター、エアベースが出て^^本当に音楽がお好きなんだなぁ・・まるで少年です。

バラカンさんが紹介されたミュージシャンでは、Dr. John(ドクター・ジョン)、LEE DORSEY(リー・ドーシー)、 THE METERS (ミーターズ)などが気になり、さっそくCD手配です。後日ご紹介しますね!
我が家でベアさん所有のレコードも取り上げられ、そうか・・あれもニューオリンズか・・なんて再確認したり。これからあらためて、ちゃんと聴いてみようと思った次第です。
とても有意義でございました^^




さあ!いよいよ忠さん登場!

いきなり、階段でちょっとコケて、照れ隠しに「シニアだからさぁ~~」と。


仲良さそうなお二人、楽しそうです^^
P1030678.JPG

バラカンさんは、来日された当初日本の音楽も熱心に聴き漁ったそうで、小坂忠さんの作品を聴いて「なんていい声、いい曲、いいボーカリストなんだろう!」と、驚かれたそうです。
お二人は、バラカンさんのラジオ番組に忠さんがゲスト出演されて、対面を果たし意気投合。
今回の素晴らしい共演につながったのです。

しばらくシニアの話(笑)
(忠さんが、「65歳になると、飛行機国内ならどこでも1万円で行けるから、どうせなら早くなりたい」とか・・(笑)そんなプランあるんですね!)
そして、お互いの音楽的ルーツの話に・・・
あらかじめ忠さんが何曲かピックアップし、その曲をかけつつバラカンさんが解説を加える・・
忠さんが歌うきっかけになった、レイ・チャールズをはじめ、お二人が影響を受けた音楽は驚くほど共通していました。
忠さんが育った家には、10代後半までレコードプレーヤーがなく、FENで海外の音楽に親しんでこられたそうですよ。

忠さんは、「できたらずっと喋っていたい」などと・・(笑)
が、しかし、さすがはラジオベテランのバラカンさん。腕時計を見ながら曲をフェードアウトしつつ、きっちり時間内に収めます。
休憩を挟んで、いよいよ小坂忠さんのライブです!




待ちに待ったライブ、今日も忠さんはTaylerのギター
P1030680.JPG


1曲目はこの曲。

What a Wonderful World


どうです、素敵な歌声でしょう?会場はあたたかい空気感に包まれます。
幸せだ・・・


演奏曲
1.What a Wonderful World
2.サヨナラCOLOR(SUPER BUTTER DOGのカバー)
3.機関車
4.ほうろう
5.ありがとう
6.からす
7.I Believe in You
8.ハーモニー
9.勝利者
10.Sailing
アンコール
・夢を聞かせて


10月3日追記

ながらく不完全だったセットリストですが、ライブの映像をいただいたお陰で、無事補完できました!




忠さんは、教会の牧師でもあり、ゴスペルのレーベルも立ち上げておられます。
3月11日の震災後は、東北地方の教会を中心に支援活動とチャリティーコンサートを精力的に行っており、その際のお話もされていました。
「宮城、岩手には何度も足を運んではいるものの、今のところ福島へはまだ行けないでいる。それが気がかりでならない、きっと行く。」
「音楽になにができるのかと最初は思ったが、涙を流して喜んで聴いてくれる人たちがいる。それでいいのだと思う。一瞬でも明るい気持ちになってくれたら、それが音楽の力。」


海外でも演奏活動をされています。

I Believe In You


2011年7月27日、パリ・プロテスタント日本語教会で行われた小坂忠による日本のためのゴスペル・チャリティ・コンサートの模様です。集まった募金合計1079.06­ユーロは、東日本大震災救援キリスト者連絡会へ活動支援金として寄付されました。(youtube画像に添付の解説より)

ほかの画像も・・http://www.youtube.com/playlist?list=PL70D73BD9EE216AA7



本編最後の曲は、忠さんライブではおなじみの曲「Saling」ロッド・スチュアートのカバー。

http://youtu.be/FbziF5Oxais

あらためてこの曲の歌詞を噛み締めると、まるで賛美歌のようで死生観すら感じます。
忠さんは「I am Saling」を途中から「We are・・・」と歌います。
この曲を会場全員で歌うのが、毎回とても幸せで・・



忠さん、本当に寂しがり屋で、本当は一人でやるライブは嫌なのだそうです(笑)
「早く終わらせたい」などと^^;
前日も、旧知のセンチメンタル・シティ・ロマンスの、新譜発売記念ライブにゲスト出演し、楽屋がものすごく楽しかったそうで・・それで余計に寂しかったみたい(笑)
その翌日に、自分で運転して新潟まで来てくださったんですねぇ・・
タフだなぁ、そしてありがたいなぁ。



今回も、とても素晴らしいライブでした。

歳を重ねる程に声量と艶を増す声と、温かい佇まいは本当に素敵でした。



うれしはずかしの記念撮影
P1030682.JPG



この後、打ち上げと世界館のお誕生祝いをかねたパーティーがあり、なんと忠さんバラカンさんの向いの席でご一緒できたのでした!
お二人とも気さくで、高田という町を好きでいてくださって、本当に嬉しかった。
音楽の話や、忠さんのマジックなど、普通に間近で繰り広げられているのが不思議な感じでした。
そうそう、ベアさんが「あなたは何している人?」って、忠さんに訊かれていたのが妙に可笑しかった(笑)名刺お渡ししていましたよw

「この位の規模の町って、本当にいいね、人間が住むべきところって感じがするよ」
そう、忠さんがおっしゃったのが印象的で、嬉しくて。
また必ず来てくださるそうです。
楽しみにおまちしています!



9月10日は、義父が天に召されてちょうど半年にあたる日。

そして翌日は、世界が大きく変わってしまった日であると共に、

日本という国が大きく変わってしまってから、半年にあたる日でした。

忠さんのあたたかい歌声を、夫と並んで聴きながら、

様々な事に思いを馳せた、そんな夜でした。









nice!(13)  コメント(17) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。