余波 [日記]
近頃、被災地での医療が危機的状況だとの報道を多く見聞きします。
大津波で助かった命が、過酷な避難生活で失われる現実。
現地で医療に従事される方々の、献身、ジレンマ、疲労・・・
何とかできる立場に居ないワタシは、
「何とかならないものなの?」と憤ったり心配する事しか出来ません。
もう、他の国の力でも何でも借りて、思い切った解決策を見出して欲しい・・
ごく私事ですが、母が闘病中です。
去年から投薬治療、手術と乗り越え、現在仕上げの段階の治療中で、
日々体力が回復していく様子を間近で見て、うれしく思っています。
母は、被災地で同じ病気の人たちが、ちゃんと治療できているのか・・?
それをとても気にしています。
実際多くの方が治療を中断しているそうで、気持ちを考えると気の毒で・・と。
先日は、他県より避難された患者さんがグループで外来受診されたそうで、
少しの時間ですが、お話して、互いに励ましあったそうです。
なんだか病気の話ばっかりで恐縮ですが、今度は父の話。
最近まで知らなかったのですが、随分前から「鼠径ヘルニア」もちだったそうで・・
いわゆる「脱腸」ですな^^;
わりと臆病で病院嫌いなもんで(男の人って意外とそういう人多いね)ながらく放置。
この冬に悪化したらしく、とうとう手術を決意。
それが、震災の影響で2度も延期されました。
かかりつけの病院は救急指定で、福島の病院とも提携しており、
医師、看護師のチームを派遣したり、医薬品や医療物資も提供しています。
一時は、使い捨ての手術着(緑のあれです)が在庫ない状態にまでなったそうです。
そいうわけで、父のように緊急性が低い患者は後回し。
隙あらば敵前逃亡しそうだった父も、さすがに心細くなったらしく・・
「早く手術しちゃいたい・・」ともらしておりました^^;
幸い、手術日はとうとう確定し、今度こそ無事に終わることを祈るのみです。
被災地から遠く離れたこの地でも、多かれ少なかれこのような余波が来ています。
今は、それも受け入れねばならない時なのでしょう。
現地はどんな事になっているのか・・おそらく想像できないくらい過酷な状況でしょう。
もう国の責任で、一日も早く改善策を見出してほしいです。
Twitterで知った、看護師の方のブログです。
http://blog.goo.ne.jp/flower-wing
このような医師、看護士、自衛隊、警察・・直接現地で動く方々の献身で、
被災地は立ち直っていくのでしょう。
直接何も出来ないワタシのような人間は、そのことを忘れずに生活する事。
震災から早くも3週間が経った今、改めてそのことを思うのです。
今居る場所で、自分が出来る事を頑張りましょう!
それが、被災地を支えること、ですよね。